クラウド化で人事・労務の業務が変わる!?

最近よく耳にするようになった働き方改革。その目的の一つである業務効率化に取り組むために、

人事・労務分野においてHRテクノロジーが注目を集めています。

本記事では、人事労務分野においてHRテクノロジーを導入することでどんなメリットがあるのか、

についてまとめています。

クラウドサービス導入のきっかけにして頂けると幸いです。

目次

人事労務分野のクラウドサービス(HRテクノロジー)とは

1.人事労務分野のクラウドサービス(HRテクノロジー)とは

人事労務分野のクラウドサービスとしては、採用管理、人事評価・人材管理、勤怠管理、給与計算、電子申請の5つに分類することができます。

①    採用管理クラウドサービス

求人票の作成、応募者の情報管理、選考の状況管理、内定者の管理などを1つのシステムで実施可能。

②    人事評価・人材管理クラウドサービス

人事評価制度および組織情報、異動情報、報酬、福利厚生、タレントマネジメント、教育・研修の管理などを1つのシステムで実施可能。

③    勤怠管理クラウドサービス

打刻機やPCやスマホによる出勤退勤打刻、各種申請承認(有休、残業、出張など)を1つのシステムで実施可能。

④    給与計算クラウドサービス

給与計算、銀行振込、納税などを1つのシステムで実施可能。各種料率・税率は自動アップデート。Web給与明細にも対応。

⑤    電子申請クラウドサービス

入社退職等のライフイベントに伴う雇用保険・社会保険の手続きがオンラインで実施可能。一部の健康保険組合にも対応。

特に最近では、勤怠管理、給与計算、電子申請のクラウドサービスがAPI連携により、容易にデータ共有することができます。それぞれのシステムへのデータ入力が不要となるため、人事・労務担当者の業務効率化が期待されています。

HRテクノロジー導入によるメリット

【人事・労務担当者の業務を効率化できる】

従業員のライフイベントに伴う雇用保険・社会保険の手続きがオンラインで実施することができます。これまでのようにハローワークや年金事務所に出向いて手続きを行う必要はありません。会社にいながら手続きをすることができるのです。

また,従業員にPCやスマホから手続きに必要となる情報をクラウドサービス上で直接入力してもらうことで、人事・労務担当者の入力の手間を省くことができると共に、転記ミスなどの人的ミスを回避することができます。

【労働時間を適正に管理できる】

会社に寄らず直行・直帰する場合もスマホで出退勤の打刻をすることができるため、労働時間を適正に管理することができます。昨日何時まで仕事していたか思い出せなくて、適当な時刻を退勤時刻とする必要はありません。外出先であっても仕事を終えたら、その場で退勤打刻をすることができるのです。

【共同利用で効率よく確認できる】

給与計算業務をアウトソーシングしている場合、クライアント企業とアウトソーサーが互いに同じクラウドサービス上でデータ確認することができます。これまでのように手当金額変更の確認をアウトソーサーより送られてくる給与一覧表で確認する必要はありません。アウトソーサーより給与計算完了の報告を受けたらクラウドサービス上で変更箇所の確認を行うことができるのです。

【従業員データを一元管理できる】

会社の組織情報や従業員データ(異動情報,報酬,教育・研修履歴)を一元管理することができます。これまでのようにエクセルや紙で管理していた資料を探すために時間をかける必要はありません。1つのシステムで一元管理されているため,瞬時に必要な情報にたどり着くことができるのです。

また,従業員にクラウドサービス上で各種アンケートを定期的に実施してもらい解析することで、メンタル不調や退職の恐れのある従業員を事前に見つけ出すことができます。

                               

まとめ

HRテクノロジーを導入することで得られるメリットについてご理解頂けたことと思います。

是非、HRテクノロジーを導入して人事・労務担当者の業務を効率化すると共に、より付加価値の高い仕事に注力していきましょう。

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